うつ病の事

ウツと上手につき合うには?~「いい人」の落とし穴~

 

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現在うつ病やうつ状態で悩んでいる方は自責の念に駆られている方もいるでしょう

特にうつ病のかたは自分の事を責めがちで

無力感に駆られている事でしょう。

『自分なんて必要ない』

『いない方がいい』

なんて感情は僕も沸いていました。

でも皆さんはいつもそういう感情で生きていましたか?

何かのきっかけでそうなったのだと思います。

自分を責める事は病気やその時の状態がそうさせているのです。

 

その現状から脱却して早めに元の元気な状態を取り戻す事は重要課題ですね。

 

自分の嫌な部分に焦点が集まりがちですがもう少し自分を認めたり良いところを見つけたり思い出したりすることはとても大事です。

 

今回はそんな話です。

「いい人」の落とし穴

うつ病をはじめとする精神疾患は

「心の病」ということばでひとくくりにされていますが

そもそも心の病ってなんでしょう??

心を病む人は人間関係があまり上手でない方が多く、

それが高じて病気になってしまったと言えるのではないでしょうか?

 

うつ病になる人にはひとつの特徴があります!

やさしくていい人だということです。

ですから安心してください。

うつ病になったあなたは間違いなく「いい人」です。

けれども、この「いい人」というのが曲者です。

はっきり「ノー」と言えないために無理な仕事まで引き受けてしまったり、

嫌なことがあっても黙って我慢しているのでストレスをため込んでしまうのです。

私も以前は、

決して「ノー」と言ってはいけない、

何があっても

何を言われても我慢していなければならないと信じていました。

けれども、休職から脱サラの間に

「ノー」と言ってもよいのだ

我慢しなくてよいのだ

怒りを表してもよいのだと

自分を解放できるようになりました。

ですから、

うつ病になってしまった人は「いい人」であろうとがんばるのではなく、

もっと自分を大切にすることが必要だと思います。

うつ病の人に特有のこの「やさしさ」は、独特の繊細さを持つ鋭い感受性ととらえることもできるでしょう。

それは他の人が気づかないことまで感じて傷ついてしまう

「傷つきやすさ」でもありますが必ずしも欠点とは言えないと思います。

実際に、多くの芸術家が心の病を患いながらも、与えられた感性を生かして素晴らしい芸術作品を残しているのです。きっと、心の病には、ぎすぎすした社会に警鐘を鳴らし、潤いをもたらす役割があるのだと思います。

あなたはやさしい人だから

あなたはやさしい人だから
すぐ傷ついてしまうのです。
人の悪口を言ったり、意地悪になれないから
そんな仕打ちをうけると、傷ついてしまうのです。
あなたはやさしい人だから
すぐにつらくなるのです。
人の痛みや苦しみがすぐにわかってしまうから
自分までつらくなってしまうのです。あなたはやさしい人だから
すぐに疲れてしまうのです。
人のことを心配して、気をつかってばかりいるから
すぐに疲れてしまうのです。あなたはやさしい人だから
すぐに苦しくなるのです。
人の悪いところもいやなところも
だまって我慢しているから、すぐに苦しくなるのです。あなたはやさしい人だから
うつになってしまったのです。
病気は治ってほしいけど
あなたのやさしさはとても尊い宝物です。
(『傷つきやすいあなたへ』木村藍 著、文芸社より)

 

心の病を抱えていると、社会には適応しにくいです。

たしかに私たちには多くの欠けがありますが、同時に一般の人に見られる競争心や、人を出し抜いたり、欺こうとするような悪意もすっぽり抜けているのです。

あまり自分を責めないで

うつ病の症状のひとつに自責の念があります。

過度に自分を責める傾向のことです。

うつ病の人は学業や仕事、家事などが十分にできていないと感じてしまいがちです。

たいていの場合、うつ病になるような人は完全主義者であり、自分に対する評価が厳しすぎるのです。

客観的に見れば平均的に仕事をこなしていても、本人は自分に「ダメだ」と烙印を押してしまうのです。

うつ状態がひどくなると何もできないにもかかわらず、自責の念は増します。

そうなると、自分は役に立たない人間だ、生きている価値などない、いっそ死んだほうがましだという考えが頭を離れなくなります。

だから、うつ病は危険なのです。

「自分で自分をさばくことをしない」姿勢は重要だと思います。

会社はうつ病の人に対しては「無理して集会に来なくていいよ

、家でゆっくり休んで、来たくなったらいらっしゃい」と声をかける配慮が必要です。

あなたはちっとも悪くない

あなたはとてもまじめで
とてもがんばり屋さんなのでしょう。
なんでも一生懸命するから
がんばりすぎて疲れてしまったのですね。
自分を責めるのはやめましょう。
あなたはちっとも悪くない。
あなたは十分がんばった。
がんばりすぎて、力以上のことをして病気になってしまったのです。だから自分を責めないでください。
だれも認めてくれなくても、
だれもやさしいことばをかけてくれなくても、
あなたが無理に無理をかさねてきたことはわかります。
あなた自身がいちばんわかっているはずです。あなたはちっとも悪くない。
ちょっとがんばりすぎただけ。
だから、自分を責めないで。
自分をゆるしてあげましょう。
(『傷つきやすいあなたへ』木村藍 著、文芸社より)

うつ状態に陥っている人は、それまでにがんばりすぎて、いわば燃え尽きた状態になっているのですから、周囲の人は、現状がどうであれ、あなたは十分やってきたとあたたかく認めてあげることが必要です。

けれども、それ以上に必要なことは、自責の念にとらわれている本人が、自分のそれまでの努力を認め、自分をゆるすことだと思います。自分に対する評価ももう少しゆるくして、常に百点満点を目指すのではなく、六十点ぐらいを目標にするように心がけましょう。

ズボラに生きよう

 

「どうすればウツにならずにすみますか」との質問に答えるとすると

「ズボラになること」です。

けれども、ズボラになれと言われてそうなれるような人なら、

はじめからウツにはなりません。

うつ病になるような人は真面目で几帳面で責任感が強く、完全主義だからです。

ところが、こういう人たちは、こと手を抜く、怠ける、いい加減にするという点に関しては、悲しくなるほど下手くそなのです。

普通、手を抜く、怠けるといったことは、あまり良くないことととられがちです。

けれども、人間、四六時中気を張りつめているわけにはいきません。みな、どこかでいい加減になることで心のバランスを保っているのです。

ですから、ウツになる人は思い切った価値観の転換をはかって上手にズボラになることを学ぶ必要があります。

くそ真面目はただの真面目に、几帳面はいい加減に、強すぎる責任感はほどほどに、完全主義は適当になりましょう。

六〇パーセントの幸せ

あまり多くを望んではいけません。
ほどほどでいいでしょう。
完全にしようなんて思わないでください。
そもそも完全ってどういうことですか。
人によって完全のものさしは違うのではありませんか。
あなたの持っている完全のものさしが、まちがっていたらどうしますか。
絶対に正確だと言いきれますか。全力を尽くしたからといって、
必ずしもまわりの人が喜ぶとはかぎりません。
かえって、あなたのこだわり(・・・・)にふりまわされて
迷惑しているかもしれません。あなたの完全のものさしは、あなたにしか通用しないものです。
それで人をはかるのはやめましょう。
それで自分をしばるのもやめましょう。完全主義とは結局、自己満足なのです。
そこが完全主義の落とし穴です。六〇パーセントできればいいのです。
百点満点の人生なんてありません。
(『傷つきやすいあなたへ』木村藍 著、文芸社より)

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じぇに
アラフォーの医療職。 ゴルフにドライブ、焼肉とラーメンが好きです。